会社イベントのアレルギー確認方法|ケータリング発注前に押さえること
社内イベントのヒント / OFFICE de PARTY

イラストは開催イメージです。
ケータリングの発注前に食物アレルギーの相談を受けたとき、幹事が「その食材を抜けば大丈夫」と判断することはできません。必要な情報を本人と業者の間で正確にやり取りし、対応できることとできないことを明確にする役割が求められます。この記事ではオフィスで開く会社イベントを対象に、参加案内から最終メニュー確認、当日の受け渡しまでを解説します。一般の食事希望と混同せず、幹事が確認を進めるための実務手順を整理します。
1.参加案内に個別の相談窓口を設ける
出欠確認には、食事について事前に相談できる窓口と期限を示します。全員が見られる名簿やチャットへ書き込ませるのではなく、担当者へ個別に連絡できる形にします。案内には、相談した時点で対応が保証されるわけではなく、業者へ確認して回答する流れであることを分かるように記載します。
確認期限は、業者のメニュー確定や変更期限より前に設けます。本人へ聞く、業者へ照会する、回答を返す、追加確認をするという往復が必要になるためです。締切後に相談が来た場合も、すぐに可能と約束せず、対応可否を業者へ確認してください。
人数が多くても、単に「アレルギーあり三名」という集計だけでは手配できません。対象となる食品や本人が必要とする確認を、個別に扱う必要があります。一方で、幹事が診断や詳しい病歴を求めることを目的にせず、食事の手配に必要な情報を確認する窓口として進めます。
2.本人の説明を簡略化せず業者へ伝える
本人から受けた内容は、対象の食品、確認したい調理や提供の条件、本人へ返すべき情報を分けて記録します。幹事が専門的な意味を推測して書き換えないようにします。不明な表現があれば、業者へ何を伝えればよいかを本人に確認し、了承を得た範囲で共有します。
料理名だけを見て、対象の食品が入っていないと判断することは避けます。調味料や加工品など、見た目では分からない原材料があるためです。業者へは献立ごとの情報を確認し、調理や提供時に意図せず混ざる可能性についても回答を求めます。消費者庁も外食・中食での情報提供において、この点への注意を示しています。消費者庁・外食・中食での食物アレルギー
「少量なら大丈夫ですか」と幹事が量の判断を促すのではなく、業者が提供できる情報と対応範囲を確認します。食べるかどうかの判断に必要な情報が不足している場合は、不足していることを本人へ伝えます。曖昧な回答を、安心させるために断定へ変えないことが重要です。
3.業者への質問を原材料・工程・提供に分ける
原材料では、最終的な献立に含まれる食品と、情報の対象範囲を確認します。標準メニューの資料なのか、今回の発注内容に対応する資料なのかを区別してください。料理が変更される可能性があるなら、いつ最終確認できるかも聞きます。最初の提案段階の情報を、そのまま本番の情報として使わないようにします。
工程では、業者がどの範囲の確認と対応を行えるかを聞きます。共有の調理器具や環境について、確認できないことがあれば、そのまま回答として残します。幹事が設備の知識だけで安全性を保証するのではなく、事業者の説明を本人へ伝える役に徹します。
提供では、個別料理の区別、受け渡し担当、取り分け器具、表示、変更時の連絡を確認します。個別容器にすればすべて解決するわけではなく、容器の中身や調理環境の確認も必要です。一般の料理と混ざらない運用を相談し、現場担当が最終情報を受け取っているかまで確認してください。
食事の個別相談がある場合は、発注を決める前にOFFICE de PARTYへお知らせください。人数・予算・目的と確認事項を共有し、料理、設営、進行、交流企画、撤収の中で対応可能な範囲を整理します。
4.回答はできることとできないことを並べて返す
業者からの回答は、確認日、対象メニュー、確認できた内容、対応できない内容をそろえて本人へ返します。「配慮します」という表現だけでは、本人が何を判断できるのか分かりません。確認できない点を削らず、必要なら業者へ追加の質問をつなぎます。
対応が難しい場合は、本人に我慢を求めるのではなく、別の食事手配や持ち込みなどの選択肢があるかを会場と業者へ確認します。ただし、代替案も対応可能と分かる前に約束しないようにします。食事の方法が違っても交流に参加しやすい席や時間を考えることは、幹事ができる運営上の配慮です。
本人から了承の返事があった場合も、確認した献立や条件を記録します。当日にメニューが変わったなら、同じ了承が続いていると扱わず、変更を確認します。急な差し替えが起きたときは、確認できるまで独自に案内せず、社内責任者と業者で対応を相談してください。
5.当日の受け渡しと連絡体制を共有する
50名の会で個別対応の料理がある場合、受付担当、提供担当、社内責任者の間で受け渡し方法を共有します。全スタッフへ個人情報を配る必要はありません。必要な担当者だけが本人と料理を照合できる方法にし、全員の前で食事の事情を説明させないようにします。
料理の表示は、業者が確認した情報と一致させます。幹事が独自に「完全除去」「安全」などの表現を追加しないことが大切です。提供位置や器具の扱いについて合意した内容を現場へ伝え、一般の料理と並べ方を変える場合も、その理由を本人に分かる形で案内します。
体調が優れない人がいた場合の連絡先と社内手順も事前に共有します。幹事が症状を診断したり、食べた量から問題ないと判断したりしないようにします。緊急時には必要な支援へつなぐ体制を整え、通常の料理問い合わせとは分けて連絡できるようにしておきます。
終了後は、個別情報の保存と削除を会社のルールに沿って行います。次回のイベントへ無断で流用せず、その都度必要な確認をします。担当者が交代する場合には、本人の事情を広く伝えるより、確認の手順と窓口を引き継ぐことが重要です。
食習慣全体の整理は食事制限対応の考え方、業者選定の条件は法人ケータリングの選び方、提供形態は大皿と個食の比較を参照してください。
確認事項が多いときは、質問と回答を同じ資料に並べると、未回答の項目を見つけやすくなります。電話で回答を受けた場合も文章で確認し、誰がいつ確認した情報かを残します。情報を増やすことより、本人が判断に使える形で正確に渡すことを優先しましょう。
当日の担当表と、個別の確認記録は分けて保管します。一般の担当表には窓口と手順だけを記載し、詳しい食事情報は必要な担当者が参照できるようにします。情報を広く配ることを引き継ぎの代わりにせず、誰が最新版を管理しているかを明確にしてください。
6.よくある質問
対象の食材を抜けば対応できますか?
それだけでは判断できません。原材料や調理、提供の工程を業者へ確認し、対応できる範囲を本人へ伝えます。幹事が除去だけで問題ないと保証しないようにします。
個別容器なら確認は不要ですか?
不要にはなりません。容器が分かれていても、原材料や調理環境の確認が必要です。受け渡し方法と合わせて業者へ確認してください。
締切後に相談が来たら断るしかありませんか?
まず業者へ対応可能な範囲を確認します。可能と約束せず、確認できた情報を本人へ返し、代替方法があるかを会場条件も含めて検討します。
幹事だけで判断を抱えず、食事に関する確認を早めに進めたい方はOFFICE de PARTYへご相談ください。人数・予算・目的に合わせ、当日の受け渡しまで含む準備を整理します。